「虐待」という言葉が持つ響きはとても重たいものです。
だからみんな「あの人がそんなひどいことをするなんて…」「あの子がそこまでひどい目に遭ってるとは…」と思いがちです。
でも、どんな些細なことでもその子にとって辛い行為であれば、それは「虐待」なのです。

殴る、蹴る、溺れさせる、異物を飲ませる、戸外に閉め出すなど子どもの「身体に 外傷が生じ、または生じるおそれのある暴行を加えること（児童虐待防止法第２条第１号）」を言います。

子どもへの性交、性的行為の強要、性器や性交を見せること、ポルノグラフィーの 被写体として強要することなど子どもに「わいせつな行為をすること、または児童をしてわいせつな行為をさせること（児童虐待防止法第２条第２号）」を言い ます。

家に閉じこめる、病気やケガをしても病院に連れて行かない、適切な食事を与えな い、ひどく不潔なままにする、自動車内や家に置き去りにするなど子どもの「心身の正常な発達を妨げるような著しい減食または長期間の放置、その他の保護者 としての監督を著しく怠ること（児童虐待防止法第２条第３号）」を言います。

言葉によるおどし、脅迫、無視、きょうだい間の差別的な扱いなど子どもに「著し い心理的外傷を与える言動を行うこと（児童虐待防止法第２条第４号）」を言います。